Audibleを利用していると、普段なら自分から手に取らなかった本に出会うことがあります。
小野寺史宜さんの『ひと』『まち』『いえ』も、私にとってはまさにそんな3作品でした。
描かれているのは、仕事や家族、友人との関係など、ごく普通の人たちの生活です。3作品とも最後まで気持ちよく読めて、聴き終わったあとには心が少し温かくなりました。
私はこの3作品の中では、2作目の『まち』が一番好きでした。しばらく時間を置いたら、また3作品を順番に聴いてみたいと思っています。
この記事では、『ひと』『まち』『いえ』をAudibleで聴いた感想と、3作品の読む順番、それぞれの魅力をまとめます。
『ひと』『まち』『いえ』はどんなシリーズ?
『ひと』『まち』『いえ』は、小野寺史宜さんによる「下町荒川青春譚」の3作品です。Audibleでも同じシリーズとしてまとめられており、現在は3冊が掲載されています。
3作品は主人公がそれぞれ違うため、1冊ずつ独立した物語として読むことができます。ただ、同じ町の中で暮らしているようなつながりがあり、前の作品に登場した人や場所が次の作品で出てくることがあります。
そのため、刊行順の『ひと』→『まち』→『いえ』で読むのがおすすめです。
| 順番 | 作品 | Audible朗読 | 私の印象 |
|---|---|---|---|
| 1 | ひと | 浅木俊之 | 人との縁から少しずつ生活が動き出す物語 |
| 2 | まち | 浅木俊之 | 3作品の中で一番好きだった作品 |
| 3 | いえ | 浅木俊之 | 家族や友人との関係を丁寧に描いた物語 |

『ひと』は2019年の第16回本屋大賞で第2位になった作品です。
Audibleで楽しめる「下町荒川青春譚」



Audibleでは『ひと』『まち』『いえ』が「下町荒川青春譚」としてまとめられています。
3作品に共通しているのは、特別な誰かではなく、日々を暮らしている人たちが中心にいることです。
仕事をしたり、誰かとご飯を食べたり、家族のことを考えたり、人との距離に迷ったりする。そうした日常の中で少しずつ人との関係が広がっていきます。
大きな事件がなくても、次はどうなるんだろうと自然に聴き続けられました。登場人物たちが同じ町のどこかで生活しているように感じられるところも、この3作品の好きなところです。
Audibleを利用していなかったら出会っていなかったかもしれない作品なので、私にとっては「Audibleで出会えてよかった」と思えるシリーズでした。
1作目『ひと』|コロッケから始まる人との縁
1作目の『ひと』は、母を亡くし、大学を中退した柏木聖輔が主人公です。
商店街の惣菜屋で、最後に残ったコロッケを見知らぬ人に譲ったことから、人とのつながりが少しずつ生まれていきます。
状況だけを見ると重くなりそうな物語ですが、読んでいて感じたのは、人との縁が生活を少しずつ変えていく温かさでした。


2作目『まち』|3作品の中で一番好きでした
2作目の『まち』は、祖父の言葉をきっかけに東京へ出てきた江藤瞬一の物語です。
私は3作品の中では、この『まち』が一番好きでした。
新しい場所で暮らしながら少しずつ人とつながり、自分の居場所をつくっていく様子がとても良かったです。『ひと』を先に読んでいると、同じ町の中で物語が続いているように感じられる場面もあり、そこも楽しめました。


3作目『いえ』|家族のことを考えた3作目
3作目の『いえ』では、妹が交通事故で怪我をしたことをきっかけに、家族や友人との関係が描かれます。
『ひと』『まち』で広がってきた町の中に、今度は一つの家族の生活が見えてくるような作品でした。
誰かを大切に思っていても、考え方は同じとは限りません。家族だからこその難しさもありながら、最後まで温かい気持ちで読めた作品でした。


どんな人にもすすめやすい3作品です
『ひと』『まち』『いえ』は、人が暮らしていく中で生まれる出会いや関係を楽しむ作品です。
人々の生活そのものが中心なので、普段あまり小説を読まない人にもすすめやすいと感じました。
3作品を聴き終えると、それぞれ別の主人公だったのに、一つの町の中を一緒に歩いてきたような気持ちになります。



また時間を置いて、今度は『ひと』から順番にもう一度聴いてみたいです。
『ひと』『まち』『いえ』に続きはある?
現在、Audibleの「下町荒川青春譚」シリーズは『ひと』『まち』『いえ』の3冊です。
祥伝社も『いえ』を『ひと』『まち』に続く第3弾として紹介しています。
私はこの町の人たちをもっと読んでみたいので、いつかまた新しい作品が加わったらうれしいです。



続きがあることを期待しながら楽しみに待ちたいと思います。
まとめ|Audibleで出会えてよかった3作品
『ひと』『まち』『いえ』は、普通に暮らす人たちの毎日を丁寧に描いた3作品でした。
私はAudibleを利用していたからこそ聴いてみようと思った作品ですが、3作すべて聴いて本当に良かったです。
初めてなら『ひと』から順番に聴くと、作品同士のつながりも楽しめます。
特に私は『まち』が好きでしたが、3作品を通して感じる人の温かさまで含めておすすめしたいシリーズです。
心が少し温かくなるような小説を探している方に、ぜひ聴いてみてほしいです。初めて利用する場合は、30日間の無料体験中に聴くこともできます。

