澤村御影さんの『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』をAudibleで聴きました。
民俗学の准教授・高槻彰良と、人の嘘が歪んで聞こえる大学生・深町尚哉が、身近な怪異の真相を解き明かすシリーズ第1巻です。
都市伝説や怪談の面白さを残しながら、現実に起きた出来事を丁寧に考える構成が魅力でした。
ネタバレを抑えつつ、あらすじ、Audible版の基本情報、鳥本佳吾さんの朗読で聴いた感想を紹介します。
『准教授・高槻彰良の推察』のあらすじ

嘘を聞き分ける孤独な大学生と、怪異を愛する准教授。正反対の二人が、不思議な出来事の裏側を見ていきます。
幼い頃に経験した祭りの出来事を境に、深町尚哉は人が嘘をつくと声が歪んで聞こえるようになりました。
他人と距離を置いて大学生活を送る尚哉は、民俗学の講義で高槻彰良と出会います。
高槻は怪異の話を聞くと目を輝かせる准教授ですが、調査では証言と事実を冷静に分ける人物です。
尚哉の能力に気づいた高槻は、彼を助手に誘います。
二人は「いないはずの隣人」「針を吐く娘」「神隠しの家」という三つの出来事に向き合い、語られた怪異と人の事情を読み解いていきます。
『准教授・高槻彰良の推察』Audible基本情報
Audible版の配信情報と、シリーズや映像化との関係をまとめます。
- 著者:澤村御影
- ナレーター:鳥本佳吾
- 再生時間:8時間5分
- 配信日:2023年3月24日
- ジャンル:民俗学ミステリー・ホラー
- Audible:聴き放題対象として配信あり
- ドラマ化:2021年にSeason1、2022年にSeason2が放送
- シリーズ:「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ第1巻
- 関連商品:文庫、電子書籍、コミカライズ
本作は、高槻と尚哉の出会いから始まるシリーズ第1巻です。
二人が互いの特異さを知り、調査の相棒になっていく過程が描かれるため、初めての方はこの巻から聴くと関係をつかみやすいです。
各章は一つの相談を中心に進みますが、尚哉が抱える過去と高槻自身の謎はシリーズ全体へ続きます。
テレビドラマ版も制作されていますが、Audibleでは原作の順序と内面描写をそのまま楽しめます。
Audibleで聴いた感想



怪異を楽しむ高槻と、人の嘘に傷ついてきた尚哉。二人の温度差が、朗読ではさらに分かりやすく感じられました。
印象に残ったのは、怪異を頭から否定しない調査の姿勢、対照的な二人の会話、短編形式の聴きやすさです。
音声ならではの表現と、ながら聴きで気をつけたい点も含めて紹介します。
怪異と現実の両方を大切にする調査が面白い
高槻は怪異の話に強い興味を示しますが、最初から超常現象だと決めつけません。話した人が何を見て、何を恐れ、どこで事実が変わったのかを一つずつ確かめます。
怪談を単に種明かしするのではなく、その話が生まれた背景や語り手の気持ちまで考えるため、真相が分かったあとにも人物の印象が残りました。
民俗学の知識は難しい解説として続くのではなく、物語を理解する手がかりとして使われます。
都市伝説や昔話が好きな人にも入りやすい内容です。
鳥本佳吾さんの朗読で二人の違いが伝わる
鳥本佳吾さんの朗読は、怪異に夢中になる高槻の明るさと、周囲へ慎重に接する尚哉の控えめな話し方を聞き分けやすく表現しています。
会話が多い作品でも、どちらが話しているのか迷いにくいです。
高槻の勢いに尚哉が戸惑う場面では、二人の距離が少しずつ変わる様子も声の調子から伝わりました。
尚哉が嘘を聞いたときの音声表現は、紙では想像するしかない感覚を直接伝えてくれます。
最初は強く感じましたが、設定を理解すると重要な合図として分かりやすくなりました。
三つの出来事に分かれ、区切って聴きやすい
第1巻は三つの出来事で構成され、それぞれに相談、調査、解明の流れがあります。
再生時間は8時間5分ですが、一章ごとの区切りが明確なので少しずつ聴き進めやすいです。
一方で、高槻と尚哉の過去に関わる情報は巻全体に配置されています。
調査中の会話を聞き流すと後の場面とのつながりを見落とすことがあるため、人物の秘密に触れる箇所は集中して聴くほうが楽しめます。
紙や電子書籍は民俗学の用語や固有名詞を確認しやすく、Audibleは二人の掛け合いと声の変化を自然に受け取れるのが利点です。
長く続くシリーズの入口として満足できる
高槻と尚哉は第1巻だけで完成された相棒ではありません。互いに言えないことを抱えたまま、それでも一緒に調査する関係が始まります。
現在Audibleで配信されているシリーズを続けて聴いてきましたが、後の巻で深まる信頼や大きな謎を理解するうえでも、この出会いの巻は外せません。



Audibleを初めて利用する方は、Audibleの登録方法も参考にしてください。
『准教授・高槻彰良の推察』はこんな人におすすめ
怪異とミステリーの両方を楽しみながら、少しずつ育つ相棒関係を聴きたい人に向いています。
- 民俗学や都市伝説を題材にした物語が好きな人
- 正反対の二人が組むバディミステリーを楽しみたい人
- 朗読で人物の性格や嘘の聞こえ方を味わいたい人
- 一章ずつ区切って聴きやすい作品を探している人
- 長く続くシリーズを第1巻から始めたい人
まとめ
最後に、本作の魅力とAudibleで聴く際の要点をまとめます。
『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』は、怪異を愛する高槻と嘘を聞き分ける尚哉の出会いを描く、民俗学ミステリーの第1巻です。
三つの出来事を通して二人の違いと相性が見え、鳥本佳吾さんの朗読では会話のテンポや音声ならではの表現も楽しめます。
無料体験期間中でも聴くことができるので、ぜひお試しください。
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