中山七里さんの『殺戮の狂詩曲(ラプソディ)』は、御子柴礼司シリーズの第6作です。
高級老人ホームで9人を殺害した介護職員。その弁護を、御子柴が自分から引き受けます。
私は御子柴シリーズが大好きで、全作をAudibleで聴いています。
中山七里さんの作品を初めて聴いたのも、このシリーズの『贖罪の奏鳴曲』でした。そこから同じ作家さんの作品を40作以上聴くことになりました。
今回の一冊も、気になるのは御子柴が何を考えて動いているのか、ということ。結末の種明かしはせずに、あらすじ、Audible版の基本情報、御子柴と池添朋文さんの朗読について紹介します。
『殺戮の狂詩曲』のあらすじ

9人を殺害した介護職員の弁護に、御子柴が名乗りを上げます。
高級老人ホームで、入所者9人が殺害されます。事件を起こしたのは、そこで働いていた男性介護職員でした。
周囲には好人物と見られていた男は、犯行を自分なりの使命として語ります。その態度に厳しい目が向けられるなか、弁護士の御子柴礼司が弁護を引き受けます。
御子柴は、少年時代に重大な罪を犯し、名前を変えて弁護士になった人物です。高額な報酬を求める一方で、法廷では検察の主張を崩していく。その御子柴が、なぜこの事件に自ら関わろうとするのか。
被告人とのやり取りと法廷での攻防が進むほど、弁護の行方が気になってきます。
『殺戮の狂詩曲』Audible基本情報
- 著者:中山七里
- ナレーター:池添朋文
- 再生時間:9時間55分
- 配信日:2024年2月9日
- ジャンル:ミステリー・リーガルミステリー
- Audible:プレミアムプラン聴き放題対象(2026年11月1日時点)
- シリーズ:弁護士「御子柴礼司」シリーズ第6作
- 関連書籍:単行本、文庫版、kindle版
- 映像関連:同じシリーズの第1~4作が、ドラマ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』の原作
Audible版は池添朋文さんの朗読です。2026年に発売された文庫版より前から、音声版が配信されています。
単行本は2023年3月29日発売。講談社文庫版とその電子書籍版は2026年4月15日に発売されました。音声で聴くほか、持ち歩く文庫やスマホで読む電子書籍も選べます。
シリーズでは、第5作『復讐の協奏曲』の次にあたります。御子柴の過去や、弁護士になるまでのいきさつを知りたい方は、第1作から読む・聴く順番が自然です。



私が中山七里さんと池添朋文さんを好きになったきっかけは、『贖罪の奏鳴曲』のAudible感想に書いています。
また、ドラマの原作として挙げられているのは『贖罪の奏鳴曲』から『悪徳の輪舞曲』までの4作です。シリーズの紹介にドラマ名が出てきても、『殺戮の狂詩曲』の事件をそのまま映像化した作品とは分けて見てくださいね。
▶ドラマ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』はこちら
Audibleで『殺戮の狂詩曲』を聴いた感想



御子柴という人物と、池添朋文さんの朗読。この二つが好きで聴いているシリーズです。
『贖罪の奏鳴曲』を聴いて以来、御子柴から目が離せなくなりました。第6作でも、弁護を引き受ける彼の行動が物語の中心にあります。
自分から弁護を引き受ける御子柴が気になる
9人の命が奪われた事件で、御子柴が弁護を引き受ける。しかも、自分から。その出方だけで「今度は何をするんだろう」と先が気になる始まりです。
被告人が自分の行動を正しいものとして語る場面では、その言葉を御子柴がどう受け止め、何を尋ねるかに注目したくなります。
相手の言い分を聞く場面も、法廷で言葉を交わす場面も、御子柴の一言で空気が変わる。会話の先に彼の狙いが隠れている感じが、このシリーズの面白いところです。
私が第1作で惹かれたのも、過去に罪を犯した御子柴が、弁護士として人を救う側に立っている姿でした。事件の真相と同じくらい、彼自身のことが気になります。
本作での弁護も、判決の行方と御子柴自身の意図、二つが気になる物語です。事件ごとに別の依頼人が現れても、中心に御子柴がいる。この人をもっと知りたくて全作を聴いた、私の大好きなシリーズです。
池添朋文さんの声で聴く、御子柴と被告人のやり取り
御子柴と被告人が向き合って話す場面は、Audibleで会話を聴く楽しみがあるところです。
落ち着いて言葉を置く御子柴と、自分の主張を語る相手。同じ人が読んでいても、受け答えする人物の違いが声に表れます。
私は第1作で、池添朋文さんの男性の声に甘い響きがあるところと、女性の声が自然に女性として聞こえるところがとても好きになりました。ナレーターの名前を意識して、ほかの朗読作品まで聴きたくなったきっかけです。
本作でも、御子柴の弁護をめぐる会話を池添さんの声で聴けます。話者が変わるたびに、声の調子や言葉の置き方も変わるので、法廷のやり取りを音声で楽しみたい方にも聴いてほしいです。
御子柴シリーズを好きになった入口がAudibleでよかったなと思います。気になる主人公と、好きな朗読者の声。その組み合わせで、次の一冊にも手を伸ばしたくなるシリーズでした。
『殺戮の狂詩曲』はこんな人におすすめ
第1作で御子柴が気になった方に、先の巻にもこんな事件が待っていると伝えたくなる一冊です。
- 御子柴礼司が引き受ける事件をもっと読みたい人
- 被告人とのやり取りや法廷での駆け引きが好きな人
- 事件の決着と弁護士の本心、両方が気になる人
- 池添朋文さんの朗読でミステリーを楽しみたい人
- シリーズ第1作から聴き進めている人
まとめ
『殺戮の狂詩曲』は、高級老人ホームの殺人事件を御子柴が弁護するシリーズ第6作。池添朋文さんの朗読によるAudible版のほか、単行本・文庫・電子書籍でも読めます。
シリーズをこれから始める方には、第1作『贖罪の奏鳴曲』からがおすすめです。
Audible版はプレミアムプランの聴き放題対象です。無料体験の対象となる方は、体験期間中に聴くこともできます。
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