Audibleで夕木春央さんの『方舟』を聴きました。
本屋大賞に選ばれていて前から気になっていたので、今回はAudibleで聴いてみました。
地下建築に閉じ込められた人たちが、限られた時間の中で追い込まれていくミステリーです。
この記事では、『方舟』のあらすじ、Audible版の基本情報、実際に聴いた感想をまとめます。
『方舟』Audibleあらすじ

山奥の地下建築に閉じ込められた9人が、限られた時間の中で殺人事件に巻き込まれていく物語です。
大学時代の友人たちと従兄と一緒に、山奥の地下建築を訪れた柊一。
そこで偶然出会った家族も含め、9人は地下建築の中で一夜を過ごすことになります。
しかし翌朝、地震によって出口がふさがれ、さらに地下には水が流れ込み始めます。
このままでは、いずれ全員が助からない。
そんな極限状態の中で、殺人事件が起こります。
脱出するためには、誰かひとりを犠牲にしなければならない。
そのひとりは、犯人であるべきではないか。
閉じ込められた空間、迫るタイムリミット、疑心暗鬼になっていく人間関係。
『方舟』は、ただ犯人を探すだけではなく、「この状況なら人はどう考えるのか」という怖さもじわじわ感じる作品でした。
『方舟』Audible基本情報
Audible版は11時間超えですが、閉じ込められた状況がずっと続くので、体感としてはかなり先が気になるタイプです。
一気に聴きたい作品なので、通勤や家事の合間に少しずつ聴くより、ある程度まとまった時間で聴いたほうが入り込みやすいと思います。
『方舟』Audible感想



面白かったけど、聴き終わったあとの後味は、正直かなり悪かったです。
『方舟』は、かなり息苦しいミステリーでした。
地下に閉じ込められて、水が迫ってくる。
それだけでも十分怖いのに、そこに殺人事件が重なります。
しかも「犯人を見つければ終わり」ではなく、「誰を犠牲にするのか」という重い選択がついてくるところが、この作品の独特な怖さでした。
正直、聴き終わったあとの後味はあまりよくなかったです。
すっきり気持ちよく終わる作品ではなくて、最後まで聴いたあとに「うわ……」と少し嫌な気持ちが残るタイプでした。
ただ、その後味の悪さも含めて印象に残る作品だと思います。
気持ちよく感動したいときに聴く作品ではありません。
でも、閉鎖空間で人が追い込まれていく怖さや、人間の嫌な部分が見えてくるミステリーが好きな人にはかなり刺さると思います。
Audibleで聴くと、地下建築の閉塞感がより伝わってきました。
文字で読むよりも、会話の間や沈黙の雰囲気が耳に残る感じがあります。
山内璃久亜さんのナレーションは、全体的に落ち着いたトーンです。
登場人物たちが切羽詰まっていく場面でも、大げさに盛り上げるというより、じわじわ不安を強めていく印象でした。
ミステリーなので、登場人物の名前や位置関係は少し意識して聴いたほうがよさそうです。
家事中に完全に流し聴きするよりは、通勤中や散歩中など、ある程度集中できる時間に向いています。
いい意味で、作者の性格が悪いなと思ってしまうミステリーでした。
ただ驚かせるだけではなく、「この状況でそう持っていくのか」と感じるところがあり、聴き終わったあとも少し嫌な気持ちが残りました。
読んだ人・聴いた人の感想を見てみると、「一気に聴いた」「緊張感がある」「最後まで気が抜けない」といった声が多く見られました。
一方で、「後味が悪い」「音声だけだと人物や建物の位置関係を追うのが少し大変」「重い雰囲気が合わなかった」という感想もありました。
仕掛けの強さを高く評価する人が多い一方で、読み終わりの気持ちよさよりも、少し嫌な気持ちが残るタイプの作品という印象です。
Audible感想まとめ|『方舟』はこんな人におすすめ
『方舟』は、軽く流して聴くよりも、じっくり入り込んで聴きたい作品です。
後味はあまりよくありませんが、その嫌な読後感も含めて記憶に残るミステリーでした。
Audibleで聴くと、地下建築の息苦しさや、登場人物たちの会話の空気感が伝わりやすいです。
おすすめできるのは、こんな人です。
- クローズドサークル系のミステリーが好きな人
- 緊張感のある小説をAudibleで聴きたい人
- 家事や通勤中に続きが気になる作品を楽しみたい人
- 重めのサスペンスや人間心理の描写が好きな人
- 話題になったミステリーを音声で体験したい人
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