いつもは依頼人のために法廷で勝ち筋を探す御子柴礼司。
今回は、守りたい相手が自分から罪を認めてしまいます。しかも、その相手は少年院時代の恩師です。
御子柴礼司シリーズが好きで、Audibleで全作聴いています。
第3作の『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』も、第1作で好きになった池添朋文さんの朗読。
御子柴と稲見教官が向き合うこの巻について、結末には触れずに書きます。
『恩讐の鎮魂曲』のあらすじ

殺人容疑で逮捕されたのは、御子柴が少年院で世話になった稲見教官です。
少年時代に起こした事件が世間に知られ、弁護士の御子柴礼司に来る依頼は激減します。
その矢先、かつての教官・稲見が、入居していた老人ホームで介護士を殺した疑いで逮捕されます。
御子柴は自分から稲見の弁護を引き受けます。
ところが稲見は、弁護人に助けを求めるどころか、罪を認めて罰を受けるつもりでいます。
御子柴は恩師を前に、事件の経緯を調べ始めます。
『恩讐の鎮魂曲』Audible基本情報
- 著者:中山七里
- ナレーター:池添朋文
- 再生時間:12時間31分
- Audible配信日:2023年10月13日
- 配信形態:日本語・完全版(Audible Studios)
- ジャンル:法廷ミステリー、リーガルサスペンス
- Audible:プレミアムプラン聴き放題対象
- シリーズ:弁護士・御子柴礼司シリーズ第3作
- 映像化:要潤主演の連続ドラマ『悪魔の弁護人 御子柴礼司』の原作の一つ
- 関連書籍:単行本、文庫、電子書籍
『恩讐の鎮魂曲』は、御子柴礼司シリーズ第3作です。Audible版は、第1作から御子柴を読んでいる池添朋文さんが担当しています。
『恩讐の鎮魂曲』は、弁護士・御子柴礼司シリーズの第3作です。第1作から続けて読むことで、御子柴の過去や考え方の変化もより深く感じられます。
単行本は2016年、講談社文庫は2018年に刊行されています。Audible版は講談社文庫をもとにした完全版で、再生時間は12時間31分です。
2019年放送のドラマ『悪魔の弁護人 御子柴礼司』でも、シリーズ第1〜4作の内容が映像化されています。原作とドラマの違いを見比べたい方にもつながる作品です。
『恩讐の鎮魂曲』をAudibleで聴いた感想



シリーズの中でも、御子柴の過去を知っているからこそ気になる一冊でした。
私は御子柴礼司シリーズが好きで、Audibleで全作聴いています。
第3作で特に印象に残ったのは、いつものように依頼人を弁護する御子柴ではなく、自分を救ってくれた恩師のために動く御子柴が見られるところでした。
恩師を前にした御子柴が、いつもと少し違って見えた
御子柴はどの事件でも冷静で、相手が誰であっても法廷では自分のやり方を崩しません。
でも今回の相手は、少年院時代の自分を知る稲見教官です。今の御子柴を作った人物の一人でもあります。
第1作から御子柴の過去を知っていると、二人が向き合うだけでこれまでの事件とは違う重さを感じました。
助けたい御子柴と、助けを求めない稲見の関係が気になった
稲見は御子柴に救ってほしいとは言いません。むしろ自分で罪を認め、罰を受けようとします。
それでも御子柴は弁護をやめません。この二人が最後までどう向き合うのかが気になって、続きを聴きたくなりました。
事件の真相だけではなく、御子柴が恩師のために何をするのかを見届けたくなる巻でした。
池添朋文さんの朗読で、御子柴を続けて聴けるのもうれしい
池添朋文さんの朗読は、第1作でファンになりました。男性の声には甘い響きがあり、女性に替わっても不自然に感じません。
シリーズを通して同じ声で御子柴を聴いているので、第3作でもすぐに物語へ戻れました。
稲見との会話や法廷でのやり取りも、これまで聴いてきた御子柴の声のまま楽しめるのが、Audibleでシリーズを続けて聴く良さだと思います。
『恩讐の鎮魂曲』はこんな人におすすめ
御子柴の過去を知ったうえで、次にどんな相手を弁護するのか気になる方に手に取ってほしい巻です。
- 御子柴礼司が弁護士になる前のことをもっと知りたい人
- 弁護士と依頼人の食い違いが面白い法廷小説を読みたい人
- 事件の答えと登場人物の関係、両方が気になる人
- 池添朋文さんの声で御子柴の法廷弁論を聴きたい人
- ドラマ『悪魔の弁護人 御子柴礼司』の原作が気になる人
まとめ
『恩讐の鎮魂曲』は、御子柴がかつての恩師を弁護するシリーズ第3作です。稲見を助けたい御子柴と、自分で罪を引き受けようとする稲見。二人の言葉がかみ合わないところから、法廷での一言にも耳を向けたくなる物語です。
シリーズが初めてなら、御子柴の少年院時代にも触れる第1作『贖罪の奏鳴曲』から。先の巻を探している方には、別の老人ホーム事件を扱う第6作『殺戮の狂詩曲』の感想もあります。
Audible版はプレミアムプランの聴き放題対象です。無料体験の対象となる方は、体験期間中に池添朋文さんの朗読で聴くこともできます。
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