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森博嗣「S&Mシリーズ」の読む順番|全10作をAudibleで聴いた感想

森博嗣「S&Mシリーズ」の読む順番|全10作をAudibleで聴いた感想

森博嗣さんのS&Mシリーズを初めて読むなら、『すべてがFになる』から『有限と微小のパン』まで、刊行順の全10作で進めるのがおすすめです。Audibleも同じ順番で聴けます。

私がこのシリーズを聴いたきっかけは、ナレーターの池添朋文さんでした。声が素敵なのはもちろん、男性と女性の演じ分けもとても上手。

「池添さんが読んでいるなら聴いてみたい」と思って選び、そこから全作を聴きました。

これから聴く方に向けて、10作の順番とそれぞれの入口、私が好きだった朗読についてまとめます。

目次

S&Mシリーズはどんな小説?

大学の助教授・犀川創平と、学生の西之園萌絵が、不可解な事件に向き合うミステリーシリーズです。

  • 著者:森博嗣
  • 中心となる人物:犀川創平・西之園萌絵
  • 本編:『すべてがFになる』から『有限と微小のパン』までの全10作
  • ジャンル:ミステリー・推理小説
  • Audible朗読:全10作とも池添朋文、完全版
  • Audible配信:第1作は2022年3月18日、第10作は2023年8月25日配信
  • 聴き放題:全10作がプレミアムプラン対象(2026年10月29日時点)
  • 関連書籍:講談社文庫の各巻・電子書籍の全10冊合本版

物語の舞台には研究所や実験室、屋敷などが登場します。毎回の事件に加えて、犀川と萌絵のやり取りが続いていくシリーズです。

電子書籍には10作品を収録した合本版もあります。

S&Mシリーズの読む順番・Audibleで聴く順番

まずは刊行順の一覧です。Audibleのシリーズ一覧も、この1〜10の順に並んでいます。

順番作品名Audible再生時間
1すべてがFになる17時間31分
2冷たい密室と博士たち13時間53分
3笑わない数学者16時間56分
4詩的私的ジャック16時間3分
5封印再度18時間54分
6幻惑の死と使途18時間52分
7夏のレプリカ17時間25分
8今はもうない19時間35分
9数奇にして模型25時間51分
10有限と微小のパン32時間28分

個々の事件だけでなく、前の巻から続く人物の関係もあります。どれから始めるか迷っている方には、第1作からの順番をすすめたいです。

『幻惑の死と使途』と『夏のレプリカ』は続けて読む?

この2作は、同じ時期に起きた別々の事件を描いています。『幻惑の死と使途』は奇数章、『夏のレプリカ』は偶数章で構成される、対になる作品です。

一覧どおり、6作目『幻惑の死と使途』→7作目『夏のレプリカ』と続けて選ぶと、それぞれの出来事を見比べられます。

S&MシリーズをAudibleで全作聴いた感想

私の場合は、好きなナレーターの名前から始まったシリーズでした。

「どんな話か」だけでなく「誰が読んでいるか」で作品を選んだのが、S&Mシリーズとの出会いでした。

池添朋文さんの名前が、聴き始めるきっかけに

私は池添朋文さんの朗読が大好きです。

作品を選ぶときに名前を見つけると、「この人が読んでいるなら聴いてみたい」と気になります。

『すべてがFになる』も、そうして選んだ一冊でした。

そこからS&Mシリーズを全作聴いたので、私にとっては池添さんの声と一緒に楽しんだシリーズです。

犀川と萌絵の会話も、一人の朗読で楽しめる

池添さんの声は、とにかく素敵。言葉が聞き取りやすく、男性と女性の声の使い分けもとても上手だと思います。

犀川と萌絵の会話も、一人で読んでいるのに人物の違いが伝わってきました。

二人のやり取りを池添さんの声で聴けたのが良かったです。

好きなナレーターをきっかけに選んだ一冊が、全作を聴く出会いになった。

S&Mシリーズは、私にとってそんな楽しみ方ができた作品でした。

全10作をネタバレなしで紹介

ここからは、各巻の舞台や事件の入口を短く紹介します。

1作目『すべてがFになる』

孤島の研究所で起きた密室事件が、シリーズの入口です。

犀川と萌絵は、隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季の部屋をめぐる謎に向き合います。

第1作を聴いた感想や基本情報はこちらに詳しく書いています。

2作目『冷たい密室と博士たち』

犀川と萌絵が訪れた低温度実験室で、大学院生2人の遺体が見つかります。

人の目がある場所で、誰がどうやって密室に出入りしたのかが問題になります。

3作目『笑わない数学者』

数学者・天王寺翔蔵の屋敷「三ツ星館」が舞台です。

パーティーで大きなオリオン像が消え、翌朝、像が戻った場所で遺体が発見されます。

4作目『詩的私的ジャック』

密室で見つかる女性たちの遺体と、歌詞のつながりが浮かび上がる事件です。

残された傷や言葉が、推理の手掛かりになります。

5作目『封印再度』

香山家に伝わる二つの家宝「天地の瓢」と「無我の匣」、そして不可解な死をめぐる物語です。

家宝に残された秘密と事件の関係に、犀川と萌絵が向き合います。

6作目『幻惑の死と使途』

天才奇術師・有里匠幻がショーの最中に殺され、さらに遺体が消えてしまいます。

奇術と密室、いくつもの消失を扱う第6作です。

7作目『夏のレプリカ』

夏休みに帰省した大学院生・簑沢杜萌が誘拐事件に巻き込まれます。

家族は無事に戻ったものの、実家にいたはずの兄の行方が分からなくなります。

8作目『今はもうない』

嵐の山荘で、隣り合った部屋から姉妹の遺体が見つかります。

40歳の「私」が西之園萌絵と推理する、二つの密室をめぐる一冊です。

9作目『数奇にして模型』

模型交換会が開かれる公会堂で、モデルの女性の遺体が発見されます。

密室となった部屋には、容疑者の姿もありました。

10作目『有限と微小のパン』

西之園萌絵たちが訪れたテーマパークで、過去の死体消失事件と新しい異変が重なります。

S&Mシリーズ本編の第10作です。

こんな人におすすめです

密室の謎に加えて、同じ登場人物が続く小説や、朗読をきっかけに作品を選びたい方にもすすめたいシリーズです。

こんな人におすすめです
  • S&Mシリーズをどの順番で読むか知りたい人
  • 『すべてがFになる』の次の一冊を探している人
  • 密室ミステリーが好きな人
  • 池添朋文さんの朗読を聴いてみたい人
  • 犀川創平と西之園萌絵の登場する作品を順番に楽しみたい人

全10作のあとにも関連作品はある?

S&Mシリーズ本編は、上の一覧にある10作です。森博嗣さんにはVシリーズやGシリーズなど、ほかのシリーズもあります。

関連する作品として、2022年には『オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』も刊行されています。

サイカワ・ソウヘイが登場し、招待状に記された「マガタ・シキ」の名前をきっかけに、孤島の城へ人々が集まる物語です。

今回の10作一覧には、こうした別シリーズや関連作は含めていません。まず本編を聴きたい方は、『すべてがFになる』から『有限と微小のパン』までを目印にしてみてください。

まとめ|最初の一冊は『すべてがFになる』から

S&Mシリーズをこれから読む・聴くなら、第1作『すべてがFになる』から刊行順で進めるのがおすすめです。Audibleでは全10作を池添朋文さんの朗読で聴けます。

私は池添さんの声が好きで聴き始め、全作を聴きました。聞き取りやすさや男性・女性の演じ分けも含めて、このシリーズをAudibleで楽しめて良かったと思っています。

最初の一冊を選ぶときは、作品ページのサンプルで池添さんの朗読を聴いてみてください。

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