

「仕事を辞めたい」
「仕事を辞めたけど先のことは未定」
「疲れたから少し休んでから次の仕事を探したい」
などなど、もしこのような人がいたら、ハローワークの職業訓練に参加することも選択肢の一つとして考えてもいいかもしれません。
ここでは、ハローワークの職業訓練について解説しています。
「退職を考えている人」や「退職した人」の参考になればうれしいです。
正式には「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」といいます。
など、就職に役立つ技能や知識、そしてスキルを身につけるために、基本的には無料で参加することのできる公的な制度です。
基本的には無料だけど、テキスト代は自己負担になるよ。
スキルを身につける訓練では、事務系をはじめとして、機械や電気・電子などのものづくり分野から、介護、情報通信などの非ものづくり分野まで幅広い訓練を実施しています。
求職者向けの訓練コースは、おもに2ヶ月~6カ月の受講が用意されてます。
詳しくはお近くのハローワークで確認することをおすすめします。
失業保険ってなに?
会社を辞めたとき、一定の条件を満たしていればもらえる失業手当のことだよ。
失業保険は公的社会保険制度の一つで、退職した際に一定の条件を満たしていると受け取ることができる失業手当のこと。
正式には「雇用保険」といい、退職した人が再就職するまでの間、生活に困らないように支援として給付される公的な社会制度です。
「雇用保険」が給料から天引きされている人は、次の仕事が見つかるまで生活費となるお金をもらうことができます。
ただし、退職したすべての人がもらえるわけではありません。
また、条件を満たし受給される場合でも、退職後すぐにお金がもらえるわけではありません。
「雇用保険」で給料から天引きされてるんだから誰でももらえるんじゃないの?
そう思うんだけど、いくつかの条件があって、ハローワークから失業認定を受けないと受給されないんだよ。
簡単にまとめると
この2つの条件をクリアすると失業保険をもらうことができます。
逆に失業保険がもらいないときはどんな場合なの?
失業保険の給付を受けられないときの例として、いくつか挙げるとこんな感じです。
一例ではありますが、このように「働くことのできない人」や「働く意思のない人」は対象外となります。
失業保険って仕事を辞めたらすぐにもらえるんでしょ?
受給の時期は場合によるよ。
会社都合で退職した場合は、ハローワークで手続き後すぐに給付が開始しますが、自己都合で退職した場合は失業保険の給付が3か月先になってしまいます。
3か月も待つの!?
もし3か月も待てない場合は、退職後すぐに職業訓練に参加するといいかもしれません。
t退職後すぐに職業訓練に参加すれば、3ヶ月待たなくても訓練開始月から失業保険の受給を受けることができます。
しかも受講している職業訓練が6ヶ月の場合は、6ヶ月間の給付を受けることが可能です。
「失業保険の給付に3か月も待ちたくない」
「どうせならスキルアップしてもいいかも」
「どうせなら6か月お金をもらってガッツリ勉強したい」
このような人は職業訓練に参加することも検討の余地ありです。
職業訓練は失業保険を受給してる人しか参加できないの?
そんことないよ。失業保険を受給できない人でも参加できるよ。
職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があります。
失業保険を受給できる場合と、失業保険を受給できない場合(雇用保険に入っていなかった方や受給終了の方)で、それぞれ利用できる訓練が異なります。
公共職業訓練 | 失業保険を受給できる人が対象 |
求職者支援訓練 | 失業保険を受給できない人が対象 |
「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」 それぞれの違いは以下になります。
公共職業訓練とは、おもに雇用保険を受給している求職者の方が対象の制度
就職に役立つ技能や知識、そしてスキル習得のための訓練を無料で実施しています。
また原則有料ではありますが、高等学校卒業者や在職労働者の方などを対象とした、高度な技能及び知識を習得するための訓練も実施しています。
対象者 | 雇用保険を受給している求職者 |
費用 | 無料(※ただし、テキスト代等は自己負担) |
訓練期間 | 3ヶ月~2年 (学校と同じように、(月)~(金)毎日授業を受けなくてはならない) |
メリット
〇訓練期間内は失業保険が延長される
〇通所手当(交通費)が支給される
〇就職相談ができる
デメリット
×休みに厳しい
×ほとんど休めない
雇用保険を受給している方なら、断然!この「公共職業訓練」で訓練を受けることがおすすめです。
求職者支援訓練とは、おもに雇用保険を受給できない求職者の方が対象の制度
就職に役立つ技能や知識、そしてスキル習得のための訓練を無料で実施しています。
また、雇用保険を受給できない求職者の方が対象となっていますが、雇用保険を受給している求職者の方の受講も可能です。
対象者 | ・雇用保険を受給できない求職者(受給が終わった方も含む) ・雇用保険を受給している求職者の受講も可 |
費用 | 無料(※ただし、テキスト代等は自己負担) |
訓練期間 | 2ヶ月~6カ月 (学校と同じように、(月)~(金)毎日授業を受けなくてはならない) |
メリット
〇条件をクリアしていれば、職業訓練受講手当てがもらえる
(月額10万円)
〇条件をクリアしていれば、通所手当(交通費)が支給される
〇該当者のみ、寄宿手当が支給される
(月額10,700円)
デメリット
×雇用保険受給者であっても、失業保険が延長されない
×休みに厳しい
×ほとんど休めない
寄宿手当って何?
家族と別居して訓練を受ける場合に発生する手当だよ。
例えば、実際は東北に住んでるけど、関東の訓練に参加する場合などのときに支給されるよ。
雇用保険は、原則として雇用保険に加入した日から2年間まではさかのぼることが可能。
また、雇用保険は過去にさかのぼって加入することも可能です。
例えば会社が雇用保険の加入手続きをしてくれなかったため、雇用保険に加入しないまま会社を退職した場合でも、手続きをすることで失業手当の受給資格を得ることができます。
雇用保険は、正社員・パート・アルバイト・契約社員などの雇用形態に関係なく、以下のいずれかの条件を満たしていれば加入する義務があります。
ただし失業手当をもらうためには、雇用保険に一定期間加入している必要があります。
もしも心当たりのある場合は、ハローワークに相談することをおすすめします。
ハローワークの職業訓練について解説 してきました。
「再就職のために」「自分のスキルアップのために」「新しいことを覚えたい」など、いろんな思いがあるかもしれません。
もし受講してみたいコースがあった場合は、職業訓練も悪くないかと思います。
詳しくは近くのハローワークで確認してみてくださいね。